屋根塗装でどこまで涼しくなる?遮熱塗料の効果と選び方

新潟市の皆さんこんにちは!
新潟市東区を中心に地元密着、外壁塗装・屋根雨漏り修理を専門にしている塗装業者、
長持ち塗装の新創です!
代表の帆刈です!
今回のお役立ちコラムでは、屋根塗装を検討する中で多くの方が感じている「遮熱塗料って、本当に効果があるのか?」という疑問について整理します。
エアコンの効きが悪い、2階がとにかく暑い、電気代が年々気になる。こうした悩みを抱えながらも、情報が多すぎて何を信じればいいのか分からず、判断を先延ばしにしている方も少なくありません。
実際の現場では、遮熱塗料に過度な期待をしてしまい「思ったほど涼しくならなかった」「タイミングを間違えた」と後悔されるケースも見てきました。ここで大切なのは、遮熱塗料が向いている家と、そうでない家があるという事実を知ることです。
そこで本コラムでは、元大工として新潟市の住宅を数多く見てきた経験をもとに、屋根塗装における遮熱効果の実際、効果を感じやすい条件、逆に期待しすぎると失敗しやすいポイントを具体的に解説します。
「今すぐ工事が必要なのか」「まず状態を知るべきなのか」を判断する材料として、屋根塗装と遮熱塗料をどう考えればよいのか。その整理を目的に、分かりやすくお伝えしていきます。
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目次
屋根塗装の遮熱効果はどこまで期待できるのか|よくある勘違い

屋根塗装の遮熱効果については、期待が先に走りすぎてしまうケースが少なくありません。現場で実際に多いのは「遮熱塗料を塗ったら家の中が一気に涼しくなるはず」というイメージです。ですが、遮熱塗料の効果は“条件が揃ったときに実感しやすい”性質があります。
逆に言えば、条件が揃っていないと「思ったより変わらない」と感じやすい。ここを理解していないまま進めると、満足度にズレが出ます。つまり、屋根塗装遮熱効果の正解は「どの家でも同じ」ではなく「どんな状態の家に、どんな狙いで使うか」で変わるということです。
このズレが厄介なのは、工事を終えてから「こんなはずじゃなかった」と気づく点です。遮熱塗料は決して安い買い物ではありませんし、夏の不快感を減らしたい一心で選んだのに、効果を実感できないと不信感が残ります。さらに、暑さの原因が屋根以外にあった場合、根本は解決しないまま次の夏を迎えることになります。
遮熱塗料が効く仕組みと、効きにくい家の特徴
ここで整理したいのは、遮熱塗料が効く仕組みです。遮熱塗料は、太陽光の中でも熱エネルギーが大きい近赤外線を反射し、屋根表面の温度上昇を抑える塗料です。
つまり、屋根が受け取る熱そのものを減らす役割を持っています。現場感としては、真夏の直射日光下で屋根表面温度が10〜20℃程度下がるケースが多い印象です。ただし、室内の体感は屋根裏の断熱や通気に強く左右されます。
・屋根裏に断熱材がほとんど入っていない
・小屋裏換気が弱く、熱がこもりやすい
・築20年以上で下地の劣化が進んでいる
こうした条件が重なると、遮熱塗料で屋根表面温度が下がっても、熱や湿気が屋根裏に滞留しやすく、室内の体感差が小さくなる傾向があります。
だからこそ、遮熱塗料を選ぶ前に「屋根裏の断熱と換気がどうなっているか」「下地が傷んでいないか」を一度確認しておくことが重要です。塗料選びより先に、家の状態を整理する。この順番が、後悔を減らします。
「涼しくなった」と感じる人と感じにくい人の違い
遮熱塗料で「涼しくなった」と感じるかどうかは、塗料の良し悪しよりも、住まいの条件と暮らし方によって大きく左右されます。屋根塗装は、屋根表面が受ける熱を抑える対策であって、家全体の断熱性能を一気に高める工事ではありません。そのため、遮熱塗料を断熱リフォームのように捉えてしまうと、体感との差に戸惑いやすくなります。
実際に現場で「効いた」と感じやすいのは、2階の天井付近のムワッとした熱がやわらいだ、エアコンの効きが安定した、夕方になっても室温が下がりやすくなった、といった変化です。
一方で、1階中心の生活で2階に上がる時間が少ない方や、もともと断熱性能が高い住宅では、劇的な変化を感じにくいこともあります。
また、屋根色や屋根材、日当たり条件によっても体感差は出ます。つまり、遮熱効果はゼロか100かではなく「どこで暑さを感じているか」「どの時間帯に困っているか」「どんな暮らし方をしているか」によって評価が変わるものです。
この前提を理解したうえで検討すれば、遮熱塗料の効果を現実的に捉えられるようになります。まずは「自分の家のどこが、いつ一番つらいのか」を整理し、そのうえで屋根や屋根裏の状態を確認する。この順番で考えることで、遮熱塗料が向いているかどうかの判断が、無理なくできるようになります。
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新潟市の屋根環境と遮熱塗料の相性|地域特性から考える

屋根塗装の遮熱効果は、塗料そのものの性能だけで決まるものではありません。特に新潟市のように、夏の強い日差しに加えて湿度が高く、冬は積雪と凍結を繰り返す地域では、屋根が置かれている環境そのものが結果を左右します。
現場で見ていると、遮熱塗料の評価が分かれる背景には、この地域特性をどこまで考慮していたかの差があると感じます。
夏だけでなく「湿気」が屋根に与える影響
新潟市で遮熱塗料の効果を考えるうえで、夏の直射日光以上に見落とされやすいのが「湿気」の影響です。
遮熱塗料というと、どうしても日差しや気温ばかりに目が向きがちですが、現場で屋根を調査していると「思ったほど効果を感じにくい家」には共通点があります。それが、屋根裏に湿気や熱がこもりやすい状態です。湿度が高い状態が続くと、屋根材や下地が熱を抱え込みやすくなり、屋根表面温度が下がっても体感に反映されにくくなります。
遮熱塗料は日射を反射する塗料であり、内部にこもった湿気や熱を外に逃がす機能までは持っていません。実際に遮熱効果が出にくい屋根には、次のような状態が重なっていることが多いです。
・小屋裏の換気口が少ない
・換気棟が設置されていない
・野地板が湿気を含んでいる
このような場合、遮熱塗装だけで快適性を大きく改善するのは難しくなります。
一方で、屋根裏の通気が確保されている住宅では、遮熱塗料の効果に納得されるケースが多いのも事実です。遮熱塗料を検討する際は、塗料選びの前に「屋根裏の湿気と通気がどうなっているか」を一度整理してみてください。それだけで、期待値のズレはかなり減らせます。
積雪・凍結が遮熱塗料の寿命に与える影響
新潟市では、遮熱塗料の効果以上に「どれだけ長く性能を保てるか」が重要になります。遮熱塗料を選ぶ際、どうしても夏の快適性ばかりに意識が向きがちですが、現場で後悔につながりやすいのは冬を越えた後です。新潟市では積雪と凍結・融解を繰り返すため、屋根表面には想像以上の負担がかかります。
この環境下では、遮熱性能そのものよりも、塗膜の耐久性や柔軟性が寿命を左右します。実際に、価格重視で塗料を選んだ結果、数年で塗膜が硬くなり、遮熱効果以前に劣化が進んでしまったケースも見てきました。
遮熱塗料を選ぶ際は、
・期待耐用年数の目安
・寒暖差への追従性
・積雪地域での実績
といった点も含めて見る必要があります。
これらを踏まえて選んだ場合「遮熱効果がどうこう以前に、屋根が長持ちして安心できる」という評価につながりやすくなります。遮熱塗料を検討する際は、夏の涼しさだけでなく「新潟市の冬を何年耐えられるか」という視点を持ってみてください。
その視点があるだけで、塗料選びとタイミングの判断は一段現実的になります。
遮熱塗料を検討すべきタイミング|塗り替え時期の判断軸

遮熱塗料は「暑いから今すぐ塗る」という選び方よりも「今の屋根状態で選択肢に入れるべきか」を整理することが大切です。屋根塗装のタイミングを誤ると、効果も寿命も十分に活かせません。
築年数・劣化状態から見る検討目安
現場で一つの目安としているのは、前回の屋根塗装から10年前後が経過しているかどうかです。色あせやチョーキング、コケの発生が見られる場合、遮熱塗料を含めた塗り替え検討のタイミングに入っています。
・色あせが進み、表面が白っぽくなっている
・手で触ると粉が付く
・コケや藻が屋根に広がっている
こうした状態は、遮熱効果以前に防水性能が落ち始めているサインです。まずは屋根の状態を知ることが優先になります。
「安さ」より「状態と順番」で考える重要性
遮熱塗料を検討する際、価格だけで比較すると失敗しやすくなります。実際に多いのは、下地処理を省略して塗装した結果、数年で効果が分からなくなったケースです。屋根塗装は、塗料の種類以上に、下地の状態と施工タイミングが結果を左右します。
遮熱効果を期待するなら、今の屋根がその効果を受け止められる状態かどうかを確認することが先決です。安さではなく、状態把握とタイミングで結果が変わる。この視点を持っておくことで、後悔の少ない選択につながります。
FAQ|屋根塗装遮熱効果で後悔しないためによくある質問

屋根塗装や遮熱塗料の検討段階で、特に相談が多いポイントを整理しました。判断に迷ったときの参考にしてください。
Q1.遮熱塗料を塗れば、室内温度は何度くらい下がりますか?
明確に「何度下がる」とは言えません。現場では屋根表面温度が10〜20℃程度下がる例は多いものの、室内の体感は屋根裏の断熱や換気、暮らし方によって差が出ます。
2階の熱こもりが和らいだ、エアコンの効きが安定したと感じる方は多い一方、劇的な変化を期待するとギャップが生まれやすいため、体感ポイントを理解したうえでの検討が大切です。
Q2.屋根がまだ傷んでいなくても、遮熱塗料を選ぶべきですか?
屋根の状態によります。遮熱塗料は下地が健全であることが前提で、色あせやチョーキング、コケが見られる場合は塗り替え検討の時期です。
一方、劣化が軽微であれば、無理に今施工せず、次回の塗り替え時に選択肢として考える判断でも問題ありません。
Q3.遮熱塗料と断熱リフォームは、どちらを優先すべきですか?
目的次第です。屋根からの熱侵入を抑えたい場合は遮熱塗料が有効ですが、家全体の快適性を大きく変えたい場合は断熱や通気の改善が必要になることもあります。
現場では、屋根裏環境とあわせて整理することで、納得感のある選択につながるケースが多いです。
遮熱塗料は「今すぐ塗る工事」ではない|長持ち塗装の新創と一緒に状態を整理しませんか

屋根塗装や遮熱塗料を検討していると「やったほうがいいのか」「まだ様子を見てもいいのか」で迷う方がほとんどです。その迷いは、とても自然なものだと思います。遮熱塗料は、暑さに悩んでいるからといって急いで決める工事ではありません。大切なのは、今の屋根がどんな状態で、遮熱効果を活かせる条件が揃っているかを知ることです。
長持ち塗装の新創では、新潟市の気候や住宅環境を踏まえ、屋根塗装や遮熱塗料を「売るため」ではなく「判断材料として整理する」ことを大切にしています。今すぐ工事を勧めることはありませんし「今回は見送ったほうがいい」という結論になることもあります。それでも、状態を知っておくことで、次に動くタイミングがはっきりします。
ご相談方法は、問い合わせフォームからのご連絡、写真を添えたメール相談、お電話での簡単なご質問など、ご都合に合わせてお選びいただけます。また、直接話を聞いてみたい方には、イオン新潟東店3階のショールームでのご相談もおすすめです。買い物のついでに立ち寄れる場所なので「まだ検討段階」「とりあえず話だけ聞きたい」という方でも気軽にご利用いただけます。
屋根塗装と遮熱塗料は、安さで決める工事ではありません。状態把握とタイミングで結果が変わります。後悔のない選択をするための一歩として、まずは今の屋根の状態を整理するところから始めてみてください。





















