塗装用語解説 『屋根』の部位には名前がある?基本の名称と役割を覚えておこう!
2024.02.13 (Tue) 更新
新潟市の皆さんこんにちは!
新潟市東区を中心に地元密着、外壁塗装・屋根雨漏り修理を専門にしている
長持ち塗装の新創です!
ブログ担当のコバヤシです!
今回のブログは、普段、施工事例や現場レポートでよく出てくる『塗装業界の専門用語』についてお話ししていきたいと思います。
今回のお題は
『屋根の部位名』
です。
屋根には部位ごとに呼び名、名称があり、それぞれに異なる役割があるんです。
今回のブログではあなたの自宅を守っている「屋根の部位」について、名前と場所、役割についてお話ししていきたいと思います!今回紹介する屋根の部位は以下の8箇所です。
- 棟(むね)・グシ
- 平部(ひらぶ)
- 破風・鼻隠し(はふ・はなかくし)
- 谷(たに)
- 雨押え(あまおさえ)
- 軒天(のきてん)
- 庇・霧除け屋根(ひさし)
- ケラバ
合わせて、それぞれの部位に劣化などが生じた場合、どのような害が発生するかについてもお話しします。
目次
屋根の部位①棟(むね)・グシ
屋根の両側面の最上部にある部分で、二つの屋根が接合される場所です。棟(むね)のほかに「グシ」や「大棟」などと呼ばれており、新潟市では「棟」と「グシ」が一般的な呼称になっています。
棟の役割
棟の役割は風や雨、雪などの外部からの侵入を防ぎ、建物内部を保護することです。屋根全体のかなめともいえる部位で、建物全体の強度を保持する役割もあります。
劣化した場合に起こる被害
棟の劣化で一番懸念されるのは「雨漏り」です。
棟の劣化によって雨水が侵入し、屋根裏や建物内部に水漏れが発生します。
主な原因としては以下の4つが挙げられます。
- 風雨や紫外線の影響:風や雨、雪、紫外線などの外部からの影響で棟に使用されている防水材(塗装含む)が劣化し、割れたり剥がれたりしてしまうことがあります。
- 積雪や落雪の影響:積雪や落雪の影響で棟部分に大きな荷重がかかると、棟そのものの形状が変わってしまうことがあります。棟の形状が変わると、防水材の接着力が低下してしまう可能性が高くなります。
- 建物自体の老朽化:建物全体が老朽化してくると、棟部分も劣化することがあります。とくに建物全体が歪んでしまっている場合、棟部分にも不均等な荷重がかかり、劣化が進行しやすくなります。
- 施工不良:施工時に不適切な方法で棟部分の防水材を施工した場合、劣化が進行する原因となります。
瓦の棟の場合、風などでずれることがあります。ずれた場合は瓦を正しい位置に設置しなおして、パテやモルタルなどで補強しながら固定します。
屋根の部位②平部(ひらぶ)
屋根の表面部分で、屋根の全体的な強度を保持する重要な部分です。
この部分には塗装を施すことで、耐久性や防水性を向上させられます。
平部の役割
屋根の中でも一番面積の広い部分である平部の役割は多彩です。主な役割は次の4つです。
- 雨水の流れを調整する役割:屋根全体の形状を整え、雨水が一定の方向に流れるように調整することで、雨漏りを防ぐ役割があります。
- 建物の外観を保護する役割:建物の外観に直接影響を与える平部は、塗装によって美観を保つだけでなく、防水効果を高める役割も担っています。
- 雨水の侵入を防ぐ役割:平部には防水材が施されており、雨水の侵入を防ぐ役割があります。
- 熱や冷気の侵入を防ぐ役割:断熱材を敷いたり、通気性を確保したりすることで、熱や冷気の侵入を防ぐことができます。夏場の直射日光や冬場の寒さを和らげるために、効果的な遮熱対策、断熱対策が必要となります。
平部が劣化した場合に起こる被害
平部が劣化した場合、建物に与える影響も悪い意味で大きくなりやすいでしょう。とくに懸念される被害は次の4つです。
- 雨漏り:平部に施されている防水塗料や防水材が劣化したり、剥がれたりしている場合、雨水が建物内部に侵入する恐れがあります。雨漏りが発生すると、建物の内部や家具、家電製品などが損傷を受ける可能性があります。
- カビや腐食:平部に施されている防水材が劣化した場合、湿気がたまりやすくなります。湿気がたまると、カビや腐食の原因となるため、建物全体の健康や安全にも悪影響を与える可能性があります。
- 断熱性能の低下:平部に断熱材や遮熱対策を施している場合、劣化することで熱や冷気の侵入を招き、断熱性能、遮熱性能が低下する恐れがあります。断熱性能・遮熱性能が低下すると、冬場の暖房費が増加するだけでなく、夏場の冷房費も増加する可能性があります。
- 建物外観の劣化:平部に塗装が施されている場合、劣化すると外観が損なわれ、美観を損ねる恐れがあります。塗装がはがれた部分にはサビや腐食が進行する恐れがあります。
屋根の部位③破風・鼻隠し(はふ・はなかくし)
屋根の外壁部分と接している部分で、風や雨の侵入を防ぐための部位です。
破風部分には換気口があり、換気効果を高めることで屋根裏の湿気を取り除くことができます。
鼻隠しは軒先に雨どいが付いている破風のことです。
破風・鼻隠しの役割
破風・鼻隠しには以下のような役割があります。
- 雨水の流れを調整する役割:破風・鼻隠しには、雨水が壁面に飛び散るのを防ぐ役割があります。雨水が一定の方向に流れるように調整することで、雨漏りを防止する役割もあります。
- 建物の外観を保護する役割:破風・鼻隠しは、建物の外観に直接影響を与える部分でもあります。外観を保護するために、塗装や防水処理を施すことが重要です。
- 雨水の侵入を防ぐ役割:破風・鼻隠しには防水材が施されており、雨水の侵入を防ぐ役割があります。強風時に雨水が壁面に飛び散り、内部に侵入するのを防ぎます。
- 木部の腐食を防ぐ役割:破風・鼻隠しには、木部を腐食から保護する役割もあります。雨水が直接木部にかかることを防ぐことで、建物の耐久性を高められます。
破風・鼻隠しが劣化した場合に起こる被害
破風・鼻隠しの主な役割は「雨水のコントロール」と「雨漏りから建物を守ること」です。
重要な役割をもっている破風や鼻隠しは劣化することで、雨水の流れがコントロールできなくなり、雨漏りしやすくなります。
屋根の部位④谷(たに)
屋根の二つの面が交差する部分で、雨水や雪が集まりやすい場所です。この部分には防水材が施され、水漏れを防ぐことができます。
谷の役割
谷の最大の役割は「排水機構」であることです。雨水を一定の方向に流すために谷が作られています。谷を通った雨水は軒どいや排水用の雨どいを通って集水器に向かい、最終的に排水口へ運ばれます。
谷が劣化した場合に起こる被害
谷が劣化することで懸念されるのは「谷部分からの雨漏り」と「雨水の屋根への浸食被害の拡大」です。
谷は平部や棟と違い、瓦などの屋根材が敷かれていないところに作ることがあります。屋根材が敷かれていない谷が劣化すると、雨水の受ける箇所が劣化した谷になるということです。
谷部分の雨漏りはもちろん、谷から侵入した雨漏りが屋根全体に広がる可能性もあります。
屋根の部位⑤雨押え(あまおさえ)
屋根の端部にある、雨水を流すための部品です。
「雨押え」とは、屋根や壁の切り替え部や接合部から、雨水が室内に侵入しないように設置される部品や工法のことです。
「水切り」とも呼ばれ、住宅の2階屋根と1階壁のつなぎ目や、窓と壁の接合部などに必要とされます。
雨押えの役割
雨押えの役割は「雨水から外壁を守る」ことです。「雨水を流す」ことと「雨水の侵入を阻む」ことが役割であるため、雨を押さえる=雨押えという呼称なのも、うなずける話ですね。
劣化した場合に起こる被害
雨押えの劣化も谷同様、雨漏りリスクの増大、外壁下地への雨水の侵入が懸念されます。雨押えは金属製のものがほとんどであるため、赤サビや白サビで劣化した状態のままで放置しておくと、腐食によって穴が開き、雨漏りを引き起こすリスクがかなり高いことが特徴です。
屋根の部位⑥軒天(のきてん)
屋根の端部にある、外壁を守るための部品です。軒天には雨樋が付いたり、植栽や物干しなどを取り付けるための柱(コンパネ)を支えるための柱穴が設けられています。
軒天の役割
屋根裏に換気口があると、湿気を排出して内部結露を防ぎます。軒天材や穴があいた箇所から入口を、棟や妻側から出口を設けると、効果が高まります。
劣化した場合に起こる被害
軒天の形状によって被害は異なるものの、もっとも懸念されるのは「雨漏りリスクの増大」と「室内環境への悪影響」でしょう。
軒天が劣化している建物のほとんどは、すでに雨漏りしている可能性がかなり高いと言えます。軒天が浮いていたり、木材が破損したりしている場合は、かなり大規模な雨漏りが発生している可能性が高いです。
湿気を効率的に排気しているため、軒天が劣化することで、カビの発生などの悪影響が発生する可能性が高いでしょう。
屋根の部位⑦庇・霧除け屋根(ひさし)
庇とは、住宅や店舗などの玄関や出入口、窓などの上に設置された小さな屋根のことです。
庇は形状や材質、設置場所などによってさまざまな名称があります。霧除け、日除け、雨除け、玄関軒などとも呼ばれます。
庇の役割
屋根材を用いて建築物の外壁と一体化されていることが多い庇。庇は直接日光を遮り、雨水や雪、風雪などの天候から出入口や窓、壁面を保護する役割をもっています。
庇が劣化した場合に起こる被害
庇が劣化すると、雨漏りや壁面の劣化、安全性の低下などの影響が生じる可能性があります。窓サッシの上など、普段の生活環境で使われる箇所に設置されていることが多く、劣化することで雨漏りが発生し、生活環境に悪影響を与える可能性が高くなるでしょう。
屋根の部位⑧ケラバ
切妻屋根の妻側(棟の両端部)端部のことを「ケラバ」と言います。 ケラバに使う瓦は「ケラバ瓦」と呼ばれています。
ケラバの役割
ケラバの主な役割は次の3つです。
- 日差しを遮り、室温の調整。
- 外壁の劣化を防ぐ。
- 雨漏りを防止する。
ケラバがあることで、壁や窓に直射日光があたる率が変わります。夏は日差しを遮り、冬は日を取り込んでくれるため、四季に合わせた室温調節が容易になります。
ケラバで正しく雨仕舞することで、屋根内部への水の侵入を防いでくれるのです。
劣化した場合に起こる被害
セメント系化粧スレート屋根材は、ケラバ部分に板金が付いています。経年で埃やごみが溜まり、排水されずにオーバーフローを起こすと、下地合板を腐食させ、雨漏りの原因となります。
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