足場の種類と選び方|外壁塗装の安全性・施工品質を左右する重要ポイント
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2025.07.11 (Fri) 更新
新潟市の皆さんこんにちは!
新潟市東区を中心に地元密着、外壁塗装・屋根雨漏り修理を専門にしている塗装業者、
長持ち塗装の新創です!
代表の帆刈です!
外壁塗装をおこなう場合、必ずと言ってよいほど必要になるのが足場です。足場の設置は労働安全衛生法によって定められているため、足場なしで外壁塗装をおこなうことはできません。
今回は、外壁塗装に使われる足場の種類や費用、業者の選び方や足場に関係するトラブルと対策方法などを詳しく解説します。
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目次
外壁塗装の足場とは?
外壁塗装における足場とは、作業員の安全性を確保しつつ、作業の効率や塗装の品質を安定させるために設置される仮設の構造物です。仮設足場と呼ぶ場合もあります。
古い映画などでは、脚立を使って外壁塗装をおこなう姿などを目にすることもありますが、現在の日本では足場の設置を労働安全衛生法によって厳しく定めているため、「足場なし」を選ぶことはできません。
多くの場合、足場には養生シートが設置され、塗料の飛び散りや工具の落下による事故なども軽減します。高さ5メートル以上の足場組立には、足場組立作業主任者という資格を持つ責任者が必要となり、無資格で設置することはできません。
外壁塗装に使われる主な足場の種類
外壁塗装に使われる主な足場にはいくつか種類があります。それぞれにメリットとデメリットがあり、住まいの環境や構造によって使い分けるのが一般的です。
単管足場
単管足場とは、鉄パイプのみで構成された足場です。足場板(足の踏み場となる板)などはありません。主に狭い場所で作業する場合に用いられる足場で、足場代も比較的安価な傾向にあります。足場板がないため、他の足場とくらべると安定性に難があり、塗料缶なども置けません。
そのため他の足場とくらべて作業効率が落ちるなどの欠点もあります。(作業員達は安全性を確保するために安全帯などを利用して作業するのが一般的です。)狭い環境下での解決策として用いる足場なので、費用が安いという理由だけで、狭い場所以外で採用することはできません。
もし広い敷地なのに経費削減のために単管足場を採用する業者がいるとしたら、違法なので注意してください。
単管ブラケット足場
単管ブラケット足場とは、鉄パイプで組み上げた足場板にブラケットという金具で固定して設置したものです。単管足場より耐荷重の面で優れており、手すりなども設置できます。安全性だけでなく安定性の面でも大きく向上しているため、作業効率の面でも優れていると言えるでしょう。
高さや間隔を細かく調整できるため、ある程度狭くても設置可能で、複雑な形状の住まいにも対応できます。そのため、一般的な戸建てで採用率が高いのは、単管ブラケット足場です。
大きなデメリットはありませんが、単管足場とくらべると設置・解体にかかる時間が長くなります。
くさび式足場(ビケ足場)
くさび式足場とは、鉄パイプと足場板をくさびで硬く固定したものです。部材同士が連結しており、設置解体はハンマーだけでおこなえます。部材を運ぶのも簡単なので、運搬費用も抑えられるでしょう。また、短期間で設置・解体が可能です。
くさび式足場のデメリットは設置・解体時の騒音です。ハンマーで作業するためカンカンと甲高い金属音が響きます。住まいの環境によってはクレームなどを考えると向いていないかもしれません。
枠組み足場
枠組み足場は、単管足場や単管ブラケット足場、くさび式足場とは異なり、工場で生産された枠組み(建枠)を利用します。とても強固で安全性の面で優れていますし、設置時にハンマーなども使わないため静かです。
どちらかと言うと高層マンションやビルなどに採用される足場なので、一般的な戸建てではあまり採用されません。設置・解体工事はかなり大がかりなものとなり、運搬費用もかさむ傾向にあります。
吊り足場
吊り足場とは、屋上などから吊り下げる形で設置するタイプの足場を指します。地面に足場が設置できないような場所のための足場です。橋梁や高層ビルの清掃などで採用されますが、一般的な住まいで採用されることはほぼありません。
設置費用自体は安い傾向にありますが、特殊な足場であるだけでなく、強風などで揺れるため、安定性の面でも難があります。
移動式足場
移動式足場とは、足場の下に車輪が付いており、動かせるタイプの足場です。移動式足場の中には、簡単に高さを変更できるものもあります。工場や倉庫内のメンテナンスや内装工事、イベント会場の設営などに利用されることが多い印象です。一般的な住まいではあまり採用されません。
外壁塗装における足場の費用相場
足場の種類 | 1平方メートル当たりの単価 |
単管足場 | 600円から800円程度 |
ブラケット足場 | 800円から1200円程度 |
くさび式足場(ビケ足場) | 800円から1200円程度 |
枠組み足場 | 1000円から2000円程度 |
つり足場 | 500円から800円程度 |
移動式足場 | 8000円から10000円程度(1台) |
外壁塗装における足場の費用相場は上記の通りです。環境によって異なる場合もあるため、参考程度にお考えください。おおよその足場設置費用を計算するためには、足場を設置する面積と住まいの高さを調べる必要があります。
足場を設置する面積 |
(建物の外周(メートル) + 8(メートル) × 家の高さ(メートル) |
一般的な30坪の住まいの外周は、大体20メートル程度です。1階建ての場合の高さは、3.5メートル、2階建ては6メートル、3階建ては8.5メートル程度と言われています。
仮に外周20メートルで高さ6メートルの場合とするなら、足場の設置面積は大体、170平方メートル程度となるでしょう。ブラケット足場で1平方メートルあたりの単価が1000円程度なら、足場設置にかかる費用は17万円程度となります。
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足場の設置期間・解体期間
一般的な2階建ての住まい | 設置に半日から1日、解体に半日 |
3階建ての住まい・設置面積の広い住まい | 設置に1日から2日、解体に半日から1日 |
小規模マンション | 設置に10日から20日、解体に3日から7日 |
中規模マンション | 設置に15日から30日、解体に5日から10日 |
高層マンション・ビル | 設置に30日以上、解体に10日以上 |
一般的な住まいの場合は設置に半日から2日程度、解体に1日程度です。一方でマンションやビルなどの大型構造物の場合は、設置だけでも10日以上かかることが多く、大がかりな工事になります。
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外壁塗装・足場業者の選び方
外壁塗装や足場業者を選ぶ際は、実績や経験を確認しましょう。事前の説明や提案が丁寧におこなわれるか、保険やアフターサービスが充実しているかも重要なポイントです。住宅密集地の場合は、近隣への挨拶回りをサポートしてくれるのかも確認しましょう。
足場の種類や設置費用、外壁塗装全般の提案内容や総額費用が適切であるか、判断が難しい場合は相見積りをおこない、各業者を比較してみてください。
足場に関係するトラブルと対策
足場に関係するトラブルの例 |
・騒音や粉じんのせいで近隣とトラブルになった ・自身・近隣の所有物に傷を付けた ・足場設置業者の路上駐車が問題になった ・庭の草木・花々の植え替えが必要になった |
足場に関係する主なトラブルは大きく2つに分けられます。1つは近隣とのトラブルで、もう1つは自身や住まいに対するトラブルです。
近隣とのトラブルを回避する上で重要なのは、近隣住民への詳しい説明と騒音や振動の対策、万が一トラブルが発生した場合の保証なので、事前に確認しておきましょう。足場設置時に近隣の敷地を借りるならば、借用許可なども必要です。
自身や住まいに対するトラブルについては、事前に業者の口コミや実績を確認し、信頼できる業者なのか確認するとよいでしょう。
足場選びも外壁塗装も、「新創」で納得の品質と安心を!
外壁塗装の足場選びは、施工の安全性や仕上がりの品質を大きく左右する重要なポイントです。
「どの足場が自宅に適しているのか」
「費用はどれくらいかかるのか」
など、疑問や不安を抱えている方も多いでしょう。
長持ち塗装の新創では、お住まいの状況やご要望に合わせた最適な足場プランをご提案し、分かりやすいお見積りと丁寧な説明を心がけています。また、近隣への配慮やトラブル防止、万が一の時のアフターサポートも徹底していますので、安心してご相談いただけます。
外壁塗装や足場に関するお悩みは、問い合わせフォームからのご相談はもちろん、メール・お電話、またはショールームへのご来店でも随時受付中です。納得いくまでしっかりご説明いたしますので、まずはお気軽に長持ち塗装の新創までご連絡ください。安全で美しい仕上がりを、一緒に実現しましょう。
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