新潟の外壁サイディング事情:窯業系サイディング材の特徴
2024.02.04 (Sun) 更新
新潟市の皆さんこんにちは!
新潟市東区を中心に地元密着、外壁塗装・屋根雨漏り修理の専門業者、
長持ち塗装の新創です!
ブログ担当のコバヤシです!
今回のブログでは「外壁サイディング材」についてお話ししていきたいと思います。
外壁材として使われることの多い「サイディング材」。新潟県内、新潟市内でも多くの建物に使われています。
サイディング材の中でも新潟でとくに多い「窯業系サイディング材」は、新潟特有の災害である「凍害」に弱いというデメリットがあります。
今回は、窯業系サイディング材を中心に、以下の内容についてお話ししていきたいと思います。
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目次
外壁のサイディングとは?
外壁のサイディングとは、建物の外壁に張り付けられる、保護・装飾を目的とした外装材のことを指します。
サイディングは、建物を気候や環境の影響から守るだけでなく、デザインや色彩を変えることで、建物の外観を美しく演出する役割も担っています。
外壁サイディング材の種類
外壁サイディング材にはさまざまな種類がありますが、主なものには以下の4つが挙げられます。
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それぞれの特徴を簡単に解説していきます。
窯業系サイディング
窯業系サイディング(ようぎょうけいさいでぃんぐ)は、主にセメントと粘土を原料とし、高温で焼成したもので、耐久性や耐火性に優れています。ただし、重量が重く、凍害に弱いというデメリットもあります。新潟ではとくに多い外壁材です。
金属サイディング
金属系サイディングはアルミニウムやスチールなどの金属素材を使用した外壁材で、軽量かつ耐久性に優れています。また、さまざまなデザインが可能で、塗装の再塗装が不要な場合もあります。
樹脂サイディング
ビニール樹脂やポリカーボネートなどの合成樹脂を使用した外壁材で、軽量で耐候性や耐腐食性に優れています。デザインや色彩のバリエーションも豊富で、施工が容易です。近年の新築ではとくに多くなってきたサイディング材でもあります。
木質系サイディング
天然木や木質素材を使用した外壁材で、自然な風合いや温かみがあり、環境にやさしいとされています。ただし、耐久性やメンテナンスが他のサイディング材に比べて劣る場合があります。
新潟で多いのは「窯業系サイディング」
新潟で多く使われている「窯業系サイディング」は、セメントと粘土を主成分として高温で焼成した外壁材です。
新潟は、日本の中でも豪雪地帯として知られており、厳しい気候条件下での建物の保護が重要となります。窯業系サイディングは、その耐久性や耐火性に優れているため、新潟地域での住宅や建物に適した外壁材として選ばれることが多いです。
また、窯業系サイディングは、耐候性にも優れており、新潟のような寒冷な地域での凍結や融雪によるダメージにも比較的強いとされています。さらに、石やレンガ、タイルなどの自然素材を模したデザインが多く、美しい外観を実現できるため、新潟の住宅や建物に好まれる理由となっています。
ただし、窯業系サイディングは重量が重いため、建物の構造に負担がかかることや、施工時に手間がかかることがデメリットとして挙げられます。また、凍害によるクラックや剥がれが発生する可能性もあり、定期的な点検やメンテナンスが必要です。
凍害についての詳しいブログは▼こちら▼
窯業系サイディング材のメリットとデメリット
新潟で多く使われている窯業系サイディング材は、セメントと粘土を主成分として高温で焼成した外壁材です。耐候性の高さなどのメリットがある反面、新潟特有の「凍害」に弱いというデメリットも存在します。
ここでは、窯業系サイディング材のメリットとデメリットについてお話ししていきたいと思います。
窯業系サイディング材のメリット
窯業系サイディング材の主なメリットは以下の3つです。
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窯業系サイディングは、耐久性や耐火性に優れており、長期間安定した性能を発揮します。また、火災による被害を抑える効果があるため、安全性が高いことも特徴です。
実際に消防技術安全所報でもその防火性能は特筆されています。
外装材は総称してサイディングと呼ばれ、いろいろな種類があるが、断熱性能、耐久性能、結露防止効果、防火・耐火性能、施工性能、意匠性能の良さが認められ、現在は窯業系サイディングが新設低層住宅外装材シェアの約70%を占めるとされている。
耐候性とは、気候条件に適応する力のことです。窯業系サイディング材はこの耐候性の高さも大きなメリットです。寒冷地や湿気の多い地域でも使用できるように設計されています。
窯業系サイディング材は新潟県のみならず、日本全国で使われている外壁材ですが、一番のメリットは、やはり外観の美しさでしょう。
石やレンガ、タイルなどの自然素材を模したデザインが多く、高級感や重厚感があります。また、色や質感のバリエーションが豊富なことも特長です。
窯業系サイディング材のデメリット
窯業系サイディング材の主なデメリットは以下の3つです。
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窯業系サイディングは重量が重く、建物の構造に負担がかかることがあります。そのため、施工時に注意が必要であり、耐震性を確保するための対策が必要となる場合があります。ただし、近年開発されている窯業サイディングは、このデメリットを補完できる製品が数多く開発されていることも事実です。
窯業系サイディング最大のデメリットは「凍害リスクの高さ」です。寒冷地では、凍結と融解の繰り返しにより、窯業サイディング材にクラックや剥がれが生じることがあります。
凍害と関連したデメリットとして、サイディング同士をつなぎ合わせる役割をもつ「コーキング」のメンテナンスが必要不可欠である点もデメリットです。コーキングの寿命はサイディング外壁よりも短く、7年~10年程度で劣化がはじまります。窯業系サイディング材の寿命が30年~40年ということを考えると、7年に1度はコーキングの状態を確認することが必要になります。
新潟では窯業系サイディング材の凍害が非常に多い!
デメリットでも触れましたが、新潟県内、新潟市内では窯業系サイディング材の凍害が非常に多いことが挙げられます。その理由は、新潟が豪雪地帯であり、冬季において気温が非常に低くなることが多いからです。
低温下で繰り返される凍結と融解のサイクルが、窯業系サイディング材の表面にクラックや剥がれを引き起こす要因となります。特に、セメントと粘土から成る窯業系サイディング材は、水分を吸収しやすく、凍結時に水分が膨張することで内部から圧力がかかり、結果的にクラックが発生しやすくなります。
凍害に関しての詳細は国立研究開発法人「土木研究所寒地土木研究所」が発行した資料に以下のように書かれていました。
凍害とは、コンクリート中の水分が0℃以下になった時の凍結膨張によって発生するものであり、長年にわたる凍結と融解の繰り返しによってコンクリート組織が徐々に劣化する現象である。ここでは、施工初期の「初期凍害」1とは区別している。
凍害を受けた構造物では、一般にコンクリート表面にスケーリング、微細ひび割れ、ポップアウトなどの形で劣化が顕在化する。その後、スケーリング等の劣化の進行に伴い、美観の低下、変位・変形や耐荷力の低下、はく離・はく落、コンクリート断面の現象、鋼材腐食が進行する。凍害の進行により構造物に求められる性能(安全性、使用性、第三者影響度・美観・景観などの性能)が低下するため、外観上の特徴的な変状や凍害に関する試験から凍害の劣化過程を判定し、必要に応じて補修・補強など適切な対策をとる必要がある。
引用元:平成29年5月発行:国立研究開発法人土木研究所寒地土木研究所「凍害が疑われる構造物の調査・対策手引書(案)」
新潟は豪雪地帯と雪が積もらない地域の寒暖差が激しいエリアです。凍結と融解を繰り返しやすい天候下にあるため、新潟の窯業系サイディング材は凍害を引き起こしやすいのです。
新潟における窯業系サイディング材の凍害対策が重要な理由
新潟県内、特に豪雪地帯である新潟市において、窯業系サイディング材はその美観と耐久性で広く採用されています。しかし、この地域特有の厳しい冬季条件下では、凍害による損傷リスクが常に付きまとう問題点として挙げられます。凍害は、サイディング材に含まれる水分が凍結し膨張することで、クラックや剥がれを引き起こす現象です。このようなダメージは、見た目の美しさだけでなく、建物の保護機能にも悪影響を及ぼすため、適切な対策と定期的なメンテナンスが不可欠です。
新潟市の窯業系サイディング材の凍害対策
新潟での窯業系サイディング材の凍害対策には、おもに以下のような方法が考えられます。
- 適切な水はけの確保
- サイディングの表面に撥水性の高い塗料を施す
- 建物の構造や設計段階で、サイディング材の裏側に断熱材や通気層を設ける
新潟市の窯業系サイディング材の凍害対策①適切な水はけの確保
サイディング材の下部に水が溜まりにくい設計にすることで、水分の吸収を最小限に抑えられます。適切な水はけを確保することによって、凍害の原因となる外壁に付着する水分を流しやすくするのです。
新潟市の窯業系サイディング材の凍害対策②サイディングの表面に撥水性の高い塗料を施す
サイディングの表面に撥水性の高い塗料を施すことで、水分の侵入を防ぐことも有効な手段です。凍害の一番の原因は外壁表面に付着した水分がサイディング材内部に入り込むことです。表面で水分を弾くことができれば、凍害のリスクを抑えられるでしょう。
新潟市の窯業系サイディング材の凍害対策③建物の構造や設計段階で、サイディング材の裏側に断熱材や通気層を設ける
建物の構造や設計段階で、サイディング材の裏側に断熱材や通気層を設けることで、内部からの湿気排出を促します。サイディング材の中の水分を排出させやすくすることで凍害リスクを軽減できるのです。
窯業系サイディング材のメンテナンス方法
定期的なメンテナンスとしては、サイディングの表面検査を定期的に行い、小さなクラックや剥がれが見つかった場合は、早期に補修作業を行うことが肝心です。これにより、損傷が拡大するのを防ぎ、長期的な耐久性を保つことができます。
また、コーキングの劣化も凍害の一因となるため、コーキングの状態も定期的にチェックし、必要に応じて打ち替えることが推奨されます。
新潟市にお住まいで、窯業系サイディング材を使用している方々にとって、これらの凍害対策とメンテナンスは、外壁の美観と機能性を長く維持するために不可欠です。長持ち塗装の新創では、凍害に強い窯業系サイディング材の選定から、効果的なメンテナンス方法まで、新潟の気候に最適なソリューションを提供しています。
お気軽にご相談ください。
窯業系サイディング材の補修は張り替えor補修?
窯業系サイディング材の補修については、状況に応じて張り替えや部分的な補修が選択されます。それぞれの方法の特徴と適用例を解説します。
窯業系サイディング材の張り替えの特徴と適用例
張り替えは、全てのサイディング材を取り外し、新しい材料で外壁を覆う方法です。以下のような状況で選択されることが多いです。
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張り替えのメリットは、新しいサイディング材を使用することで、外壁の見た目や性能が大幅に改善される点です。ただし、コストが高くなることや、施工期間が長くなることがデメリットです。
窯業系サイディング材の部分的な補修の特徴と適用例
部分的な補修は、損傷箇所のみを修復する方法で、以下のような状況で選択されます。
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部分的な補修のメリットは、コストが比較的安く、施工期間も短いことです。ただし、補修箇所の色や質感が周囲と異なることがあり、見た目の統一感が損なわれることがデメリットです。
結論として、窯業系サイディング材の補修方法は、損傷の程度や建物の状況、予算などを考慮して適切な方法を選ぶことが重要です。専門家の意見を聞きながら、最適な選択を行いましょう。
張り替えor部分補修の場合の費用目安について
外壁の張り替えや部分補修にかかる費用は、様々な要因によって変動します。以下にそれぞれの方法の費用目安を説明しますが、正確な見積もりは専門家に依頼することをお勧めします。
新しいサイディング材もしくはほかの外壁材に張り替えた場合の費用目安
張り替えの場合、費用は以下の要素によって影響を受けます。
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一般的に、窯業系サイディングの張り替え費用は、1平方メートルあたり2,000円~4,000円程度が目安とされています。したがって、100平方メートルの建物の場合、20万円~40万円程度が予算目安となりますが、上記の要因によって変動します。
窯業系サイディング材の補修工事の費用目安
部分補修の場合、費用は以下の要素によって影響を受けます。
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部分補修の費用は、補修箇所の大きさや状況によって大きく異なりますが、一般的には1平方メートルあたり1,000円~2,000円程度が目安とされています。ただし、小さな補修箇所でも、高所作業や特殊な技術が必要な場合は、費用が高くなることがあります。
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地元密着43年、新潟市東区を拠点とし、新潟市を中心に多くの皆様の信頼と実績を積み重ねてきました。
これまでの工事実績2500件以上!
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